先日、占いを仕事の一つにしている友人から、
『香りは記憶と直結している』という話を聞きました。
確かに、昔使っていた香水や、
誰かが身につけていた香りをふと感じた瞬間、
その頃の景色や気持ちが鮮明によみがえることがあります。
香りには不思議な力があるのだなと思いました。

今年、私は産後ドゥーラの仕事を終えることを決めました。
産後のお母さんや赤ちゃんのお家に伺う仕事では、
香水はもちろん、強い柔軟剤の香りやアクセサリーなども控えていました。
赤ちゃんはとても敏感ですし、
産後のお母さんも心も身体も揺らぐ時期だからです。
800回以上ご家庭を訪問してきましたが、
それは私にとって当たり前のことでした。
だから香水とは、長い間少し距離のある生活を送っていました。
ところが最近、ふと香りを楽しんでみたいと思うようになったのです。
Diptyqueの小さなセットを購入し、
その日の気分や行く場所によって香りを変えてみようかなと思っています。
それは単に香水を使いたくなったという話ではなく、
私自身の人生のステージが少し変わったからなのかもしれません。
ここ数か月、自分のことを責めていた出来事や、
なぜあの時あんなことが起きたのだろうと思っていたことが、
不思議と腑に落ちることが増えました。
答えが見えたというより、
『ああ、そういうことだったのか』
と受け入れられることが増えたのです。
最近は、起こる出来事には全て意味があるのかもしれないと思うようになりました。
実は先日も、偶然にしては出来過ぎていると思うような出来事がありました。
まだ現在進行形なので詳しくは書けませんが、
人とのご縁やタイミングというものは、自分の力だけでは
説明できないものがあるのだと感じています。

限られた時間の中で、自分はどう生きたいのか。誰のために、何を残したいのか。
そんなことを考えるようになりました。
そして、これからは少しだけ自分自身のことも大切にしてあげたいと思うのです。
お気に入りの香りを身につけることも、その一つ。
今年の夏は暑くなりそうです。
その日の気分で香りを選びながら、少しでも心地よく過ごしたいと思います。
何年か後にこの香りを嗅いだ時、
『あの頃、自分の人生と向き合っていたな』
そう思い出せる記憶になれば素敵だなと思っています。
===========✎


